防犯カメラや監視カメラを設置することは、犯罪防止につながるだけでなく会社や店舗の場合は働く人の安全を守り、意識向上にもつながります。ただし防犯カメラや監視カメラは購入してただ取り付ければいいというものではありません。きちんと管理していなかったために、苦情を申し立てられたり訴えられたりといったことに発展することも考えられます。そういったトラブルを避けるためにも、設置の際に注意すべきことを詳しくご紹介します。

注意点1.設置する目的や場所を考えて購入する

防犯カメラや監視カメラは、機能が豊富でカメラの性能も上がっています。ただ防犯カメラを自宅で設置する場合には、複数のカメラを設置して死角を作らないことも必要ですし、土地によっては雨風や日差しの影響を受けることもあるため注意が必要となります。防犯が目的で撮影対象を顔まで判別する必要がなければ、カメラの性能を基本的なものにしてカメラ本体の強度を重視するといった選び方をするようにしましょう。もし会社などで犯罪を防止するために監視カメラを設置するのであれば、カメラの性能も重視しなければなりませんし目立たないように天井にはめ込む場合は追加工事も必要となります。今後の管理や点検整備のコストなども考え、目的にあったカメラを導入することが大切です。

注意点2.設置したい場所の強度などを事前に確認する

防犯カメラや監視カメラを設置したいと考えていても、設置が難しい場合もあります。カメラの重さや形状にもよりますが、ネジ止めが必要なもの、場所によっては安定した場所など台座を取り付ける必要があるものもあります。壁があってもカメラの重さに耐えきれなければ設置場所を変更しなければならないため、カメラの設置にかかる費用のことも考えておきましょう。

注意点3.カメラをどう管理するか考えておく

カメラには無線や有線があります。ただし撮影対象によっては個人情報が流出しないよう管理をする必要があるため、セキュリティに配慮できることも考えて選ばなければなりません。防犯カメラや監視カメラのカメラをどこで誰が管理するのか、その管理場所によって配線コードの長さなども変わってきます。外部から攻撃を受けないようにすることも必要ですし、内部の人に悪用されたりすることのないよう、管理する部屋を決めておくことも考えておきましょう。

注意点4.導入後のことも考えて設置場所やカメラを考える

防犯カメラや監視カメラは、長期で使用するためどうしても定期的なメンテナンスや修理が必要となります。そのため性能がよく高価なカメラであればそれで安心というわけにはいきません。将来的には買い替えることも考えておくことが必要です。また修理や交換がしやすいよう設置場所を決めることも大切です。

注意点5.地域のガイドラインを確認しておく

防犯カメラや監視カメラを設置するにあたっては、プライバシーの侵害にならないよう設置場所やカメラの位置などについても注意が必要です。また撮影した映像を悪用することのないよう、データの消去なども管理する必要があります。地域ごとに防犯カメラの設置や運用についてのガイドラインが作成されていますので、事前に確認するようにしましょう。

防犯カメラ・監視カメラの設置や運用は専門家に相談するのが一番

防犯カメラや監視カメラは、会社や店舗だけでなく一般家庭でも設置する人が増えてきています。ただ、購入は簡単ですが実際に設置しようとしたら追加工事が必要だった、自分では管理できなかったといったことも起こりがちです。またカメラの位置が悪く、撤去を求められたといったトラブルが発生することもあります。どういった目的で設置したいのかよく考えた上で、カメラの選び方や設置は専門家と相談するのが一番です。