日本の農業は人手不足や後継者問題などが深刻になっています。また広い土地を管理することから、防犯対策も難しいといった現状もあります。そういった問題を解決するための方法として、監視カメラや防犯カメラの導入がおすすめです。そこで農業になぜ監視カメラや防犯カメラが必須なのかその理由を詳しくご紹介します。

報道されている盗難被害は氷山の一角?農業に携わる人に迫る危機

農業の現場における盗難被害は、過去にも多くありました。ただ、近年増えている盗難は「食べ物が欲しくてやむにやまれず」といったものではなく、日本の農業を危機に陥らせる可能性のある悪質なものが増えています。その例を見ていきましょう。

高級フルーツなど転売目的の盗難

日本では、輸入されるフルーツなどが安価なことからその対抗策としてオリジナルブランドなど独自の作物やフルーツの開発などが進んでいます。希少価値が売りであるため、収穫時期が限られますが、市場では高価格で取引されることがほとんどです。そのため盗んで欲しい人に転売するといった犯罪が多くあります。また災害などで農作物ができなかったため、他の農家から盗んで販売した別の農家の盗難事件なども発生しています。

品種改良など独自情報を盗む目的の盗難

品種改良をした農作物や観賞用の草花などは、その改良やデータが他にもれることがないよう厳重に管理されています。それでも、品種改良に必要となる苗や株などを盗難し転売したり海外に持ち出すことを目的とした盗難事件も増えています。

農業用の高額な機器や機械の盗難

農作物だけでなく、農作業に必要となる機器や機械を狙った盗難犯罪も多く発生しています。盗難を防ぐためにビニールハウスや倉庫などに入れておいたトラクターなどでも盗難に遭うことがあります。

なぜ農業の盗難は起きるのか?その3つの理由

農業の現場での盗難事件は、件数自体は減少していますが被害の額や規模は拡大しています。なぜこれほどの盗難事件が発生しているのかその理由を見ていきましょう。

1.人手不足にもかかわらず管理している土地が広いため

農業をする土地が広くあると、管理が行き届きません。農業は先祖から土地を受け継いで管理しているというところが多く、現場で働いている人の高齢化や人手不足が深刻で十分に目が行き届かないのが現状です。また土地が広いため侵入者を防ぐための柵などを設置しようとするとその費用の方がかかってしまうため、やむを得ずそのままといったこともあります。

2.出入りする人をすべて見張ることができない

農作物の盗難は、白昼堂々と行われることも少なくありません。同業者の場合は服装で見分けがつきませんし、買付けにくる人はスーツや私服など服装がばらばらで疑い始めたらきりがないため、被害に遭っても届けを出さないといったこともあります。

3.盗難だけでなく動物の被害も増えているため

土地の管理が十分にできないことから、山などから動物が下りてきて畑を荒らす鳥獣被害も深刻です。

農業で監視カメラ・防犯カメラを導入するメリット

盗難や鳥獣被害をこれ以上増やさないためには、人の力では限界があります。そこで防犯カメラや監視カメラを導入することでどういったメリットがあるのかを詳しくご紹介します。

メリット1.複数の場所を同時に監視ができる

リアルタイムで監視ができるため、監視のために現地に行かなくても映像を確認するだけで済みます。また何か犯罪が起きた場合には、その映像が証拠となるため事件解決につながります。

メリット2.センサーや防犯ベルと組み合わせて撃退も可能

監視カメラや防犯カメラが設置してあることで、犯罪を未然に防ぐことになるだけでなく、センサーや防犯ベルとセットで使用すれば盗難を未然に防いだり動物を追い払うことも可能です。

メリット3.農作物の育成を観察することにも使える

離れた場所から映像を確認することができるため、悪天候で外出できない場合や留守の間でも農作物の生長を確認することが可能です。