会社で使っている監視カメラを自宅でも使ってみたい、と考えた場合に、価格の高さに驚くということが少なくありません。監視カメラや防犯カメラは、以前までは会社での利用が多かったのですが、家庭でも多く使われるようになったことから年々価格は下がってきています。ただカメラを設置すればそれで終わりというわけではないため、購入する際には維持していくための費用も考えておく必要があり、トータルで必要となる費用は多くなってしまうのが現実です。そこで業務用と家庭用の監視カメラにはどういった違いがあるのか、購入の際の参考に詳しくご紹介します。
監視カメラには業務用家庭用の区分はない
家庭でも監視カメラの設置を考える人は増えてきています。防犯上の理由からカメラを設置する場合、また子供やペットの様子を観察する目的でカメラを設置する場合、どちらの場合も使用するカメラは同じものです。また監視カメラ・防犯カメラは使用する目的によって呼び方は変わりますが、製品としての区分はされていません。
監視カメラの業務用・家庭用の違い
監視カメラは家電量販店やホームセンターでも販売されており、比較的安価です。業務用と家庭用の大きな違いは、価格の違いともいえます。その他に、以下のような違いがあります。
映像の質の違い
業務用として会社やビルなどに設置される監視カメラは、「監視すること」を目的に設置します。そのため映像の質が高くないと何か起きた時に証拠となりません。またカメラで撮影する範囲もある程度広範囲であることが求められます。広範囲で撮影可能でさらに画像の質も良いものとなると画素数の高いカメラが必要となります。家庭用の場合はカメラの撮影の範囲が広くないことに加え、画質が良くないことも多いので、撮影しても正確に撮影対象の顔が判別できないということも少なくありません。
耐久性の違い
業務用の監視カメラは耐久性がメーカーによって保証されています。会社などで設置されている監視カメラは、24時間作動し続けています。そのためメーカーが設定している耐久年数より実際の寿命は短くなりがちです。また監視カメラによっては屋外に設置する必要があるため、業務用の監視カメラは耐久性が高くなっているのです。安価なカメラはメーカーの保証が短いことが多く、短期間で故障してしまう可能性もあります。
購入後のサポートについての違い
業務用の監視カメラについては、撮影した映像の管理だけでなく周辺機器についても定期的なメンテナンスが保証内に含まれています。家庭用の場合は安価であることから、メンテナンスをしてもらえることはまずありません。そのためいざ映像が必要となって確認したら、カメラが壊れていた、撮影ができていなかったといったことが起こりがちです。
設置する目的によっては業務用を選ぶことも必要
家の中で、ペットや子供の様子を観察する目的で監視カメラを設置する場合は、映像を撮影することが目的ではありません。さらに長時間使用する必要もないため、比較的長く使用することが可能です。こういった場合、家電量販店やホームセンターで販売されている安価なカメラであっても十分目的にかなうといえます。ただ、侵入者など後から映像を確認する必要がある場合には、カメラの性能は高くないと撮影できていても何が映っているのかよく分からないということにもなりかねません。また屋外に設置する場合は、防水や防塵の機能も必要となります。業務用の監視カメラを購入した方が結局は長く使用できるため、初期費用は高くなっても、お得だということになります。また、自分で設置ができないのであれば業務用を購入し設置まで業者にお願いした方が安全です。